スレッズはFacebookと直接連携していないが、Facebookとインスタグラムは連携可能である。これは推測であるが、Facebookアカウントを持つ人が、そのままの名前でインスタグラムアカウントを作り、さらにそのままスレッズに参入したケースが中高年男性に多いのではないか。

本人は送っている自覚なし…
「クソリプ」の実態

 クソリプはたいがい、相手との距離を測り間違えることで起こる。Facebookの「お友達」にコメントするノリで、中高年男性が若い女性へリプライを送ると、不快に思われることがある。

 また、Xはスルー文化がある程度発達しているが、後発のスレッズではそうではなく、Xならスルーされるようなクソリプが、拾われてさらされている、という印象もある。

 SNSではクソリプや誹謗中傷を送りつける専用の「捨て垢」を持つ悪質なユーザーもいるが、「フルネームおじさん」はおそらく本名であると思われる人が多い(だから、名前からFacebookを特定されている人もいる)。

 フルネームおじさんがズレているのは、本人としてはクソリプを送りつけている自覚がなく、無自覚に他のユーザー(特に狙われやすいのが若い女性)に失礼な絡み方をしてしまうことだ。

 誹謗中傷の捨て垢を使うユーザーも悪質なのだが、素性を半ば明かして絡んでくる人というのはこちらの説明が通じない怖さがある。無自覚でやっていることが察せられ、その天然っぽさが人を呆れさせてしまう。

 それでは、フルネームおじさんの実態とはどのようなものか。観察されたいくつかの特徴をあげると、主に次のようなものがある。

・若い女性を狙ってリプライを送る

・AIアイコンの釣りアカウント女性にリプライしていることもある

・女性のエクササイズ動画などに性的なリプライを送る(セクハラ)

・社会への不満を綴りながらなぜか自撮りをアップする

・なんでもない投稿に初手けんか腰で絡む

・意味不明な短文リプライを繰り返す

・ジョーク投稿をリプライでみんなが楽しんでいるのに、一人だけマジレスを送って興醒めさせる