また、ネットリテラシーのなさをさらけ出している人が「ユーザー名を見たらやっぱりフルネームおじさんだった」などと言われていることもある。アイコンは画像が入れられていないことも多いが、自撮りの場合もある。
かわいらしい自撮りがウリ?
愛され「フルネームおじさん」現る
ただ、最近では「フルネームおじさん」の概念が共有されすぎているため、これを逆手にとるユーザーも現れ始めた。
自ら「俺もフルネームおじさんだった」と自虐したり、かわいらしい自撮り(動物と一緒、ビールをおいしそうに飲んでいる、など)で逆に愛される「フルネームおじさん」となる人がいたり、それを「こんなフルネームおじさんもいるんだ!」と喜ぶ人がいたり、という具合である。
これによって世代による断絶・分断が起こるのではないかと思われた「フルネームおじさん」だが、状況は「フルネームでも変なおじさんばかりではない」という方向のネタに一歩進みつつある。
特徴を見てもらえればわかるのだが、ほとんどの場合は「面識のない人(特に性別や世代が違う相手)に馴れ馴れしく絡まない」「ネガティブな投稿を他ユーザーに送らない」の2点を気をつければ回避できる。実生活でやらないことをSNSでもやらなければいいだけだ。
前述の通り、SNSは同じように見えて微妙にユーザー層やノリが異なる。「他のSNSではこういうユーザーをあまり見かけない」と思うこともたまにある。以下は筆者による個人的な観察であり、全体の傾向とは言えないかも知れないが、挙げてみる。
「何歳に見えますか?」おばさん――自撮りをアップし、「何歳に見えますか?」と添える投稿。40代以降と思われる女性の場合が多い。
Xでバズっている他人の投稿をスクショして投稿――元投稿への共感を添えるコメントとともに投稿されていることが多い。XのことならXでやればいいのに、と思わなくもないが、なぜかよく見かける。
最後まで書かない人――「洗顔はこれだけじゃダメなんです。しっかり洗い上げる秘訣、それは……」など、最後まで書かずに気を持たせる人。おそらくインプレッションを挙げるノウハウとしてどこかで共有されている。
スレッズは当初見込まれたよりもユーザー数が伸びなかったようであるが、使う側としては、Xのような巨大SNSにはない良さもある。あなたが自分が一番多く使うSNSを気に入っている理由は、なんだろうか。







