いま世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっているのが『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「安いから買う」が
一番高くつくワケ
お正月のセールが始まると、なぜか焦る。
「これも便利そう」「あれも必要かも」とクリックしているうちに、気づけばカートには、去年買ってあまり使わなかったものと似たような商品が並んでいる。
本当に使うかどうかより、「持っていないと不安」という気持ちが先に立つ。
「限定」「今だけ」「お得」
――これを見るだけで、反射的に動いてしまう。
これは必要なものを選んでいるようで、実は安心を買っているにすぎない。
本当に欲しいのは商品ではなく、「これで大丈夫だ」と思える感覚なのかもしれない。
不安を埋めるためにカートを満たし購入しても、安心は長く続かない。
開封した瞬間の高揚感が過ぎれば、また新しい不安が顔を出す。
世界的ベストセラーの教え
この年始も日本で話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントン(行動心理学修士)はこう述べている。
自分の幸せに絶対必要なものと、おまけのように「あったらいいもの」を混同してしまうからだ。
――『STOP OVERTHINKING』(P.241)より
多くの人は、必要だからではなく、不安だから動いている。
「今買わないと損をする」
「持っていないと遅れる」
そんな焦りが、判断を狂わせる。
これはモノだけでなく、資格、人脈、情報でも同じことだ。
名刺交換を100枚しても連絡を取るのはたった数人。
資格を5つ取っても履歴書の飾りで終わる。
安心を増やしているようで、使っていないものばかり増えていく。
「三流」「二流」と「一流」の決定的な差とは?
「断捨離しなきゃ」と思う前に、まずは買い物リストを見直してみる。
カートに入れる前に、「これは本当に必要か?」ではなく、「これがなくても困らないか?」と自分に問いかけてみる。
そこで困らないと思ったなら、それはあったら便利なだけで、本当に必要なものではない。
三流は「衝動買い」をして、二流は「安さで買う」。
だが、一流は「価値で選ぶ」。
欲しいものではなく、自分にとって本当に必要なものに意識を戻すと、思考も暮らしも驚くほどシンプルになる。
そして安く買うより、手放す勇気を持つ。
「あったら安心」ではなく、「なくても大丈夫」を増やす。
それが、不安に振り回されない生き方のスタートとなる。
本書を読んでから、「何を持つか」より「何を持たないか」で考えるようになった。
モノの多さより、心の軽さで豊かさを測れるようになった気がする。
正月のセールに踊らされるより、必要なものを見極める。
それだけで、来年は、もう少し身軽に過ごせそうだ。
(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)









