「お金のこと、周りの人より苦手かも……」。そう思ったこと、ありませんか?
この連載では、年間100世帯以上の相談にのっている発達障害専門のFPで自身もADHD当事者である『発達障害かもだけど、お金のこと ちゃんとしたい人の本』の著者・岩切健一郎氏が、お金について解説します。読者からは、
「お金に苦手感のある人は全員読んだ方がいい」
「簡単だけど役立ちます」
といった喜びの声が届いています。発達障害の人も、そうじゃない人にも役立つヒントが満載です。
※現在、正式な診断名は「発達障害」から「神経発達症」へ変更になっていますが、この連載では広く知られている「発達障害」という表現を用います。(構成/ダイヤモンド社・宮崎桃子)
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貯金できない人は余計なものを買っている
冬の楽しみのひとつにセール、安売り、バーゲンがありますよね。50%オフなんて書かれていると、心が躍ります。
しかし、お金が貯まらない人の傾向が出やすいのもセールのタイミングです。
お金が貯まらない人は、余計なものまで買っている。
いろんな人の相談にのっていると、これがやっぱり圧倒的に多いです。
例えば、健康器具。
ネットの宣伝につられて、「たしかに年始から体力づくりしたいかも…」と思い購入したものの、使ったのは最初の1ヶ月だけ。
また、ハイスペックのパソコンや多機能電子レンジ。
家電量販店にフラッと入店したら、お買い得になっていて、これならいろいろ使えそう!と漠然とイメージしたものの、結局使うのは基本機能のみ。それならスペックにこだわらず買ったほうが安かった……。
こんな経験談をたくさん聞きます。
セール商品を買うときのコツ
そこでセール商品の買い方のコツを3つご紹介しましょう。
コツ① 3回欲しいと思うまで買わない
1回欲しいと思ったからと言って、即買いしないでください。まずはぐっと我慢です。
2回目もこらえます。
そして3回見てもやっぱり欲しかったら、買いましょう。
ちなみに同じ日に3回ではなく、なるべく違う日に商品を見ることがポイントです。
3日後に見たら、もう熱が冷めていた…なんていうのも多いですよ。
コツ② セールになる前から欲しいものを買う
安くなる前から気になっていた商品を買いましょう。
私は服を買うのが大好きなので、お気に入りのブランドは新作が出たらチェックします。値段が高いときは、セールになるまで待ちます。
もちろんセールになる前に売り切れてしまうこともありますが、それならご縁が無かったんだなと思うようにしています。
コツ③ 日用品を買う
ふだん買っている日用品系がセールになっていたら買いましょう。
例えば、基礎化粧品や食料品など、買ったら必ず使うものは、お得になること間違い無しです。
私はプロテインを日常的に摂取しているので、セール時に買いだめしています。
セール上手は、本当に欲しいものをお買い得に手に入れる。
セールで結局損しちゃう人は意外と多いのです。これを肝に命じて、楽しくショッピングしてみてくださいね!
クレカを使いすぎてしまう人は
中には、セールの誘惑に勝てず、買いすぎてしまう人もいると思います。
そんな方に対して、『発達障害かもだけど、お金のこと ちゃんとしたい人の本』ではこう書きました。
そういう人は、利用上限額を最低金額に設定しましょう。
クレジットカードによっては上限額を10万円に設定できます。
――『発達障害かもだけど、お金のこと ちゃんとしたい人の本』より
このように、事前に使いすぎを回避できる仕組みを作っておくのがおすすめです。
「我慢するぞ!」という自分の意志に頼らないことは、非常に大切ですよ。
(本記事は、『発達障害かもだけど、お金のこと ちゃんとしたい人の本』の著者・岩切健一郎氏が書き下ろしたものです。)






