人生が激変する“究極の思考法”
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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マイナス思考への最終切り札
今日は、マイナス思考に陥ってしまった時の「最終的な切り札」とも呼べるお話をしたいと思います。
これまでにも、「暇な時間を作らない」とか「今に集中する」といった解決策をお伝えしてきましたが、今回はそれをさらに深めた「決定版」のような内容です。
究極の解決策は
「存在そのものを喜ぶ」こと
マイナス思考に対する最終的な答え。それは、「今、自分がここにいるだけで幸せだ」と思うことです。
私たちはつい、社会的な成功や人間関係の良し悪しで幸・不幸を判断しがちです。しかし、そもそも「自分がここに存在している」ということ自体が、すでに素晴らしい奇跡なのです。
生きてここにいなければ、成功も失敗も、何も体験することはできないからです。
「今」の五感に意識を集中する
「ここにいるだけで素晴らしい」という前提に立った上で、具体的に実践していただきたいのが、「今の瞬間の五感に集中すること」です。例えば、この瞬間にもいろんな感覚があるはずです。
→これらは日常のBGMであり、あなたの人生のワンシーン
●視覚: 季節の移ろい
→枯れ葉が増えたり、紅葉が進んでいたりする様子から、「冬が近づいているな」と感じる
●味覚・触覚: 食事の味わいや、肌で感じる空気の冷たさ
このように、「今、自分がここに存在している実感」に感覚を研ぎ澄ませてみてください。その瞬間に集中してしまえば、余計なマイナス思考が入る隙間はなくなり、「まあ、どうでもいいか」と思えてくるものです。
「悩めること」すら生きている特権
なぜ、これほどまでに「今」を強調するのか。それは、この時間も永遠ではないからです。
身近な人が亡くなったりすると痛感しますが、死んでしまったら何もできません。美味しいご飯を食べることも、どこかへ出かけることもできなくなります。そう考えると、「マイナス思考に陥ること」や「悩むこと」さえも、今ここに生きているからこそできる体験だと言えます。
「どうしたいんだろう」「これじゃダメだ」とあがくことすら、後から振り返れば懐かしい思い出になります。良いことも悪いことも、すべて「自分の一時代」として愛おしく思える。そのくらいの感覚になれると、人生はとても楽になります。
できることに目を向ける強さ
私の母の例をお話ししましょう。母はまだ元気ですが、高齢で足腰が弱くなり、かつてのように自分の足で好きな場所へ行くことが難しくなりました。
最初は少し落ち込んでいるようでしたが、今はその状況を受け入れています。たまに私が顔を出しておしゃべりしたり、テレビを見て楽しそうに独り言を言ったり。
かつてのように動けなくても、「今、存在できていて、やれることがある」というだけで、それは十分にポジティブなことなのだと私は思います。
驚くほど精神的に強くなれるはず
この考え方は、すぐに実践するのは難しいかもしれません。しかし、これこそがマイナス思考に対する「答え」だと確信しています。まずは簡単なことから始めてみましょう。
●目の前のものを「面白いな」「素敵だな(あるいは素敵じゃないな)」と、ただ感じる
●今日という1日、今という瞬間を味わい尽くす
このように、今の世界を味わう時間を少しずつ増やしてみてください。そうすることで、人間は驚くほど精神的に強くなれるはずです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








