ドラッカー的・新卒採用で問うべき質問リスト

吉田:ドラッカーの思想に沿い、5つのポイントでまとめました。

① 強みを見る質問
・学生生活の中で“最も成果を出せた”取り組みは何ですか? そこでどんな強みが発揮されていましたか?
→ 部活・ゼミ・アルバイト・趣味でもOK。
→ “行動の再現性”に着目。
・あなたが自然と任される役割は何ですか?
(まとめ役/調整役/ムードメーカーなど)
→ 役割=強みの源泉。
・周囲の人に褒められることは何ですか?
→ 他者から見た強み。

② 貢献を見る質問
・あなたが“誰かの役に立った”と感じた経験は何ですか?
→ 貢献の感受性を確認。
・当社で働くとしたら、どんな貢献ができると思いますか?
→ 方向性レベルでOK。想像力を見る。

③ 価値観を見る質問
・大学生活で「これは譲れない」と思った価値観は何ですか?
→ 価値観の軸を見る。
・「このチームは居心地よかった」と思った環境はどんな環境ですか?
→ 適した役割を探るヒント。
・逆に「馴染めなかった環境」は? 原因は?
→ 適応スタイルがわかる。

④ 学習する力を見る質問
・最近、新しく身につけたスキルはありますか?
→ 自発性と学習スタイル。
・失敗や挫折から“自分なりに学んだこと”はありますか?
→ レジリエンス(回復力)と内省力。
・社会人になって伸ばしたい能力は何ですか?
→ 未来の方向性。

⑤ 責任感を見る質問
・学生時代で、自分から責任を引き受けた経験は?
→ 主体性の確認。
・チーム活動で「これは自分がやるべきだ」と感じた瞬間は?
→ 責任感の発揮場面を探る。
・困難な状況で、人の役に立とうとした経験は?
→ 他者への貢献姿勢。

良い採用は、静かに組織の未来をつくっていきます。

候補者が「ここで自分の強みが生きる」と感じられる対話が大切です。

“選ぶ側”である前に、“選ばれる組織であろうとする姿勢”が、最終的な成果につながっていきます。