昔話の皮をかぶった
“オレばなし”は封印する

 ついついやってしまうのが「昔話の皮をかぶった俺話(オレばなし)」です。

・ 以前、こういうプロジェクトでこんなことがあった
・ あの契約を取るときには、こんなに大変なことがあった
・ 若手の時に、こういうお客様がいて、こんな事件が起きた

 などなど、昔話そのものは、興味深いものだったりします。

 しかし、そこに、「“オレが”活躍した」「“オレが”すごかった」というニュアンスが入った途端に、非常に面倒くさい話になります。

・ 以前、こういうプロジェクトでこんなことがあった。“オレが”火消しして事なきを得た
・ あの契約を取るときには、こんなに大変なことがあった。○○部長が困っていたので、“オレが”サポートに入って、契約文言をまとめた
・ 若手の時に、こういうお客様がいて、こんな事件が起きた。お客様のところに謝りに行ったが全く話にならなかったので、“オレが”事業部長を引っ張り出して二人で頭を下げてなんとか事なきを得た

 という感じですね。

 どうでしょう。面倒くさい先輩感がすごいですよね……。

 こういう話は、同期や気心知れた友人とするべき話です。若手にするものではありません。

相手のことを聞いて
相手が知りたいことを話す

忘年会で「絶対に話題にしてはいけない」こと写真はイメージです Photo:PIXTA

 では、どんな話をすればよいのでしょうか。

 その答えは「相手の知りたいことを話す」です。

 そのためには、相手が何を知りたいのかがわからないといけません。

 必然的に、相手に質問することになります。

・普段、どういう仕事をしてるの?
・担当している仕事は面白い?
・一緒にやってるのは誰?お客様はどの会社さん?
・成長実感はある?
・「もっとこういう仕事がしたい」とか、「将来こういうことをやりたい」とか、そういうこと考えたりしてる?

 などなど、相手に興味を持てば、いろいろな質問が出てきます。