また、上司が話すと、周りは聞いてしまいます。みんなが聞いているのに話が長引くと、なかなか厄介な状況になりますが、話を遮る勇気のある人は少ないです。簡潔に切り上げるようにしましょう(気心知れたメンバーがいれば、冗談っぽく、話を切ってくれるかもしれないので、その意味でも、そういう人が輪の中にいるかどうかは大切です)。

 そして、話し方は、できる限りフレンドリーにしましょう。上司は、基本的に怖いのです。

 どれだけ柔らかい雰囲気で接していても、基本的には「怖がられている」と思っておいた方が良いです。

 完結に話すためには、事前に準備しておくと良いかもしれません。

「仕事をうまくやるコツ」とか「上司が気に入る部下の特徴」とかは、若手社員も興味があるかもしれません。

 オレばなしになりがちな昔の経験も、「オレばなし要素を減らす」ように準備しておくと、聞いている方も苦痛ではなくなると思います。

感じのいい上司が
一次会終わりにやっていること

 たかが飲み会、されど飲み会です。

 普段の仕事がそうであるように、しっかり準備して臨むのも、悪くない選択だと思います。

 会社の飲み会は、マネジャーが楽しむ場ではなく、メンバーが楽しむ場なのだと認識しましょう。

 メンバーを「楽しませる」ために、何ができるかを考えると、うまくいくかもしれません。

 なお、その観点で、おすすめしたいのが「一次会で帰る」こと。

 二次会は、若手だけで行ってもらうようにしましょう(もちろん、ケースバイケースだと思いますが)。

 その際にもし可能なら、二次会費用の足しに、と少しくらい渡してあげると極めて感じがいいです。

 メンバーが気持ちよく働ける環境を作るのが、マネジャーの仕事。

 中堅社員に二次会のための寸志を渡して「あとは、うまく仕切ってくれよ」と託すのも、次世代を育てるという観点で大事なことです。

 素敵な背中を見せると、そういう上司を目指す人が増えてくる。そういうものではないでしょうか。