米国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長は、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に就任した場合、政策金利の引き下げを巡る判断は自身の考えに基づくとし、政治的圧力には屈しないと述べた。その上で、今後数カ月間にわたり追加利下げの「十分な余地」があるとの見解を示し、利下げを繰り返し求めるドナルド・トランプ大統領の主張に歩調を合わせた。ハセット氏は9日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「CEOカウンシル」で、「今のように、データがそれは可能だと示唆するなら、十分な余地があると思う」と述べた。FRBは10日の会合で0.25ポイントの利下げを決定すると見込まれている。それを超える大幅利下げが可能かとの質問に対し、ハセット氏は「その通りだ」と答えた。