【いまさら聞けない】砂場のように遊ぶゲーム「マインクラフト」に世界の教育界が注目する理由『子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方』34ページより(掲載はモノクロ)

2023年10月に累計販売数3億を突破した世界一の人気ゲーム「マインクラフト」は、子どもの能力や学力の向上につながることが教育界では知られています。基本的に、「ブロックを積む、または壊すことで、何かを作っていく」サンドボックスゲームが、なぜ子どもたちをここまで魅了するのか。本記事では、プロマインクラフター・タツナミシュウイチ氏の初著書『子どもの能力が伸びるマインクラフトの使い方』(ポプラ社)から内容を一部抜粋・編集して、マインクラフトというゲームの魅力について解説します。

マインクラフトはサンドボックスゲーム

 マインクラフトは、サンドボックスゲームの一つと言えます。

 サンドボックスとは、砂場のこと。つまり、砂場のように、好きに遊んでいいゲームなのです。山を作ってもそこにトンネルを掘っても水を流してもOK。掘らなくても流さなくてもOK。完成したら友達を招いても、崩してしまってもかまいません。

 山だけでなく泥だんご作りのような創作活動にも没頭できます。どんな材料で何を作るかは自分次第。泥だんごのようなシンプルな作品も作れますし、化学や論理回路の力を借りた大規模で複雑な作品にもチャレンジできます。

 正確に言えば、マインクラフトにはクリエイティブモードと呼ばれる、砂場のような自由モードだけでなく、冒険を楽しむサバイバルモード(や、それによく似たハードコアモードなど)もあるのですが、人気の秘訣はやはり、砂場のような自由さにあると私は思っています。