中東4社の日本発着路線
ビジネスクラスで比較すると…
中東エアライン4社のビジネスクラス比較表。公式データや取材を基に筆者作成拡大画像表示
エミレーツ航空は、2階建て巨大機エアバスA380を成田空港と関西空港からデイリー運航している。ファーストクラスとビジネスクラスがある2階には豪華なバーラウンジを設置しており、他のキャリアにはない社交空間を提供しているのが最大の特徴だ。
カタール航空の「Qsuite」は、ビジネスクラスの概念を一変させた。個室型で、中央の隣接する席を組み合わせてダブルベッドにもなる機能、4人掛けのファミリールームのような構成も可能だ。その柔軟性と革新性から、多くの業界アワードを獲得しており、現在のビジネスクラスのベンチマークとなっている。
エティハド航空は、派手さはないものの、最新機材への新シート導入を積極的に行っている。洗練された個室風の空間と、好きな時に食事ができる「ダイニング・オン・デマンド」などの柔軟なサービスで、高い顧客満足度を維持している。
そして新興のリヤド航空は、巨額資金を武器に、既存のビッグ3を凌駕するサービスを導入する可能性が極めて高い。発注機材は全て新世代機。サウジアラビアの文化的な要素を取り入れたホスピタリティと、最新テクノロジーを融合させた機内サービスが期待される。
運賃も比較すると、ビジネスクラスの2026年2月の最安値比較はエミレーツ航空>カタール航空>エティハド航空の順となった。ただし、あくまで一例であり、運賃は常に変動する。
なお、エミレーツ航空のビジネスクラスについては、別記事『「空飛ぶ宮殿」エミレーツ航空のCAが乗客に「国籍と名前」を伝えるワケ【ビジネスクラス搭乗記】』を参照してほしい。







