ドバイエアショーの会場で展示されていたエミレーツ航空のA350 Photo by Koji Kitajima
エミレーツ副社長が語る
路線網拡大とハブ空港移転計画
ドバイエアショーの会場で、エミレーツ航空副社長兼最高商務責任者のアドナン・カジム氏に独占インタビューの機会を得た。話を聞くと、路線網拡大と空港移転ビジョンを明らかにした。
カジム氏はまず、足元の航空需要の急増に対して、「残念ながら航空機材の供給制約に直面している。メーカーからの納入遅延が大きな課題」と述べた。一方、成長機会には貪欲で「キャパシティが必要な市場は多い。特にアフリカと中南米が焦点」と、未就航地を重視する。「アジアの中でもとりわけ日本がブームになっている。多くの観光客が日本へ旅行している」と、日本のインバウンド需要と成長にも着目している。
さらに、路線網拡大の前提となるハブ空港の将来像について言及。「旅客数で世界一になったドバイ空港のキャパシティはいずれ限界に達する。われわれは、最終的にドバイ・ワールド・セントラル(DWC)への完全移転を計画している。これはエミレーツ航空にとって極めて重要なステップ。DWCは、世界最大のハブ空港となるだろう」と明言した。
エミレーツ航空副社長兼最高商務責任者のアドナン・カジム氏 写真:エミレーツ航空







