投資家の間では、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーを巡る買収について、提示額の引き上げが行われるとの観測が強まっている。事情に詳しい複数の関係者によると、ワーナーに敵対的買収提案をしたパラマウント・スカイダンスのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)は9日の会合で、ワーナーの複数の投資家に支持を求めた。同氏は投資家らに対し、ネットフリックス案よりもパラマウント案を支持するとの意向をワーナー経営陣や取締役に表明するよう要請したという。関係者の一部によると、会合参加者のうち数人は、パラマウントが買収額引き上げに踏み切る可能性はかなり高いとの見方を持っているという。この会合中、ワーナーの株価は上昇し、9日の取引は4%近い上昇で終え、楽観的見方が広がっている。同社株は10日も買われ、30ドル近くで推移している。これはパラマウントとネットフリックス両社の買収提示額とほぼ同水準。