イーロン・マスク氏とジェフ・ベゾス氏はロケットの製造と人工衛星の打ち上げで何年にもわたり競争してきた。両氏は今、1兆ドル規模のデータセンターブームを宇宙軌道上に持ち込むことについて競っている。事情に詳しい関係者によると、ベゾス氏が設立した宇宙企業ブルーオリジンは、軌道上の人工知能(AI)データセンターに必要な技術に1年以上前からチームで取り組んでいる。マスク氏のスペースXは、衛星システム「スターリンク」のアップグレード版を使用してAIコンピューティングのペイロード(通信データ)をホストする計画だ。同社の価値を8000億ドル(約125兆円)と評価する可能性のある株式売却の一環としてこの技術を売り込んでいる。協議に関与している複数の関係者が明らかにした。