飲み会への参加が事実上強制だった時代を生きた中高年のビジネスパーソンには理解できないかもしれない…「飲み会は時給発生しますか?」といった衝撃的な質問を返す若手社員も少なくないという(写真はイメージです Photo:PIXTA)
「飲み会、行かなきゃダメですか?」。若手社員からのこの質問、どう返していますか?「自由参加だよ」と物分かりよく答えるのも、「仕事のうちだ」と強制するのも、実はどちらも悪手。出世や評価のリアルな裏側を知る賢い上司なら、ここで全く別の答えを返します。ハラスメントを避けつつ、部下のキャリアにとって本当に有益な“大人の選択肢”を提示する、一流の回答とは?(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
「それなら来なくていい」は三流
若手社員から「飲み会、行かなきゃダメですか」と聞かれたとき、皆さんはどう答えているでしょうか。
「これだから最近の若者は……」と嘆きつつ、「仕事の一環なんだから来るのが当たり前だろう」と強制する。これは昭和的な価値観を引きずった上司の対応と言えるでしょう。
一方で、昨今はハラスメントへの意識が高まっているため、「いやいや、業務時間外だから無理に来なくていいよ。自由参加だから」と、物分かりの良さを示して突き放してしまう上司も少なくないでしょう。
しかし、「行かなきゃダメ」と強制するのも、「行かなくていい」と即答するのも、実はどちらもあまりよい回答とは言えません。
本校では、「飲み会がこれまでに果たしてきた役割」や「飲み会に参加しないことの意味」、それらを踏まえて「飲み会、行かなきゃダメですか?」にどう答えるべきかを考えていきます。







