【解説】「好き」こそが、最強のリスク管理である
バフェット氏の偏食や、シゲルさんの現役続行へのこだわり。これらを単なる「頑固さ」と捉えてはいけません。投資において最も避けるべきは、ストレスによる判断力の低下です。
「健康のために」と嫌いなものを無理やり食べ続けるストレスが寿命を縮めるかもしれないように、「儲かるらしいから」と自分の性格に合わない投資手法を無理に続けることは、精神をすり減らし、やがて大きな損失(退場)を招くことでしょう。
自分が心地よいと感じるスタイル、心から楽しめる銘柄や手法を選ぶこと。これこそが、長く相場で生き残るための、見落とされがちなリスク管理術といえます。
「自分のモノサシ」を持つ投資家になれ
また、「他人の雑音を気にしない」という強さも大切です。相場には常に、「今は買いだ」「もう終わりだ」といった無責任な声があふれています。
しかし、バフェット氏もシゲルさんも、世間の常識や外野の心配ではなく、「自分の基準(価値観)」を信じ抜いているようです。
投資家として自立するということは、孤独に耐えることではなく、自分の決定に責任と誇りを持つこと。「人がどう思うか」ではなく「自分がどうありたいか」。この軸がぶれない限り、市場の暴落や急騰に動揺することはなくなるでしょう。
お金は「自由の切符」に過ぎない
投資の目的を見失わないことも重要です。私たちは、通帳の数字を増やすゲームをしているのではありません。好きなものを食べ、好きな仕事に没頭し、誰にも指図されない「窮屈じゃない人生」を手に入れるために投資をしているはずです。
利益はあくまで副産物であり、人生を豊かにするための燃料です。手段(お金)と目的(幸福)を履き違えることなく、自分らしい投資家人生を謳歌しましょう。
※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。











