めちゃくちゃよく見るタイプの問題です。
とても有名なので、きっと似たような問題を解いたことがある人も多いのでは。
でも油断して挑むと、意外と苦戦します。
簡単そうに見えて、ある思い込みにとらわれると、思考の沼にハマってしまう問題です。
計れる時間の「差」に注目
5分と8分を計れる砂時計を使って、9分を計る。
当然、ふつうに計っても無理ですよね。
2つの砂時計の「差」を利用する。
これが予想されます。
この問題は、ある盲点に気づけるかどうかがすべてといっても過言ではありません。
ということで、先に正解をお伝えしちゃいますね。
最初に、2つの砂時計を同時にひっくり返します。
ここからが、最大のポイントです。
このとき、
まだ時間の計測をスタートしません。
それから5分後
5分後、5分用の砂時計の砂がすべて落ちます。
その瞬間に、5分用の砂時計をひっくり返します。
このとき、8分用の砂時計にはあと「3分」分の砂が残っています。
この時点から、時間の計測をスタートします。
さらに3分後
3分後、8分用の砂時計の砂がすべて落ちます。
このとき、先ほどひっくり返した5分用の砂時計は「3分」分だけ砂が落ちた状態になっています。
この瞬間に、2つの砂時計を同時にひっくり返します。
さらに3分後
さらに3分後、先ほどひっくり返した5分用の砂時計の砂がすべて落ちます。
このとき、同じく先ほどひっくり返した8分用の砂時計は「3分」分だけ砂が落ちた状態になっています。
この瞬間に、8分用の砂時計をひっくり返します。
さらに3分後
そこから3分後、8分用の砂時計の砂がすべて落ちます。
このときが、計測開始からちょうど9分後になります。
まず、2つの砂時計を同時にスタートさせる。「5分の砂時計」が終わったらひっくり返して、ここで計測開始。「8分の砂時計」が終わったら、砂時計を2つともひっくり返す。「5分の砂時計」が終わったら「8分の砂時計」をひっくり返す。「8分の砂時計」の砂がすべて落ちた瞬間が計測開始から9分後
この問題から学べること
2つの砂時計の「差」をうまく使うことに気づけても、それだけでは解けない問題でした。ひっくり返してすぐに計測をはじめない。砂が落ちきる前にひっくり返す。これがポイントでした。
「砂時計は、こうやって使うもの」という常識を疑って考えられるかどうかが鍵でしたね。私はわかりませんでした……くやしい……。
POINT
・「これは、こういうもの」という思い込みを捨てて考えると、突破口が開けることがある
(本稿は、『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋した内容です。書籍では同様の「読むほどに賢くなる問題」を多数紹介しています)








