Aの所持金だと、アイスを買うには24円足りない。Bの所持金だと、2円足りない。2人のお金を足してもまだアイスは買えない。さて、アイスの値段は?
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる論理的思考問題のひとつ。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「地頭力」を試す思考トレーニングとして注目されています。
そんな論理的思考問題の傑作を紹介した書籍頭のいい人だけが解ける論理的思考問題2024年ベストセラーランキング4位(ビジネス書部門・トーハン調べ)となり大きな話題に。そして、待望の最新作『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)も登場。新たに全世界から収集した5000問超から「本当に面白い問題」だけを厳選した本書から、「直感を疑って考えられる人」だけが解ける問題を紹介します。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「頭のいい人」だけが解けると話題の思考トレーニング『アイスが買えない』とは?イラスト:ハザマチヒロ

直感を疑って考えられるか?

 直感で答えを出してしまいそうなときに、一度立ち止まって考えてみることが批判思考です。
 この問題、あなたは冷静に真実を導けるでしょうか?

「アイスが買えない」

 AとBが、それぞれお金を持ってアイスを買いにいった。
 Aが持っているお金だと、アイスを買うには24円足りない。
 Bが持っているお金だと、アイスを買うには2円足りない。
 そこで2人で1つのアイスを買おうとしたが、2人のお金を足してもまだアイスは買えなかった。

 さて、アイスの値段は?

「頭のいい人」だけが解けると話題の思考トレーニング『アイスが買えない』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

 いや、こんなの小学1年生の問題ですやん。楽勝だな(笑)……と思っていたのですが、文章をよく読んでみるとパッとは答えが出てきません。
 あ、あれ? 私の頭脳は幼稚園児並みってこと……?

 そもそも問題文にあるのは「何円足りなかったか」についてのみで、2人が持っている金額についての情報はありません
 わかっている情報から、真実を導くことができるでしょうか。

 次のページで、頭のいい人の考え方をお伝えします。