「知的好奇心を刺激されたい全世代におすすめの一冊」
と話題になっているのが、書籍『もっと頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)だ。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題のこと。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題されるなど、「地頭力」を鍛える思考トレーニングして注目されている。そんな論理的思考問題の傑作を紹介し、「考えることの楽しさを教えてくれる!」「家族で問題を出し合ってます!」「本を読まないうちの子が夢中になっていた!」と全世代から反響を得ている同書から、「冷静な思考ができる人」だけが解ける問題を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

【頭の良さチェック!】「冷静に考える力」のある人だけが解ける思考トレーニング『火事はどこだ?』とは?イラスト:ハザマチヒロ

いったん立ち止まって思考を振り返れるか?

 直感や先入観にとらわれるのは、しかたのないことでもあります。
 重要なのは、それに気づいて、思考を修正できるかどうか
 次の問題、違和感に気づけるでしょうか?

「火事はどこだ?」

 アリアの住人は、いつも真実を言う。
 レガートの住人は、いつも嘘をつく。
 フェルマータの住人は、真実と嘘を交互に言う。
 ある日、これらの町の1つで火事が起きた。
 消防署に電話がかかってきて、こんな会話がおこなわれた。


 ???「私の町で火事です!」
 消防士「場所はどこですか?」
 ???「フェルマータです」


 消防士たちは、どこに向かうべき?

【頭の良さチェック!】「冷静に考える力」のある人だけが解ける思考トレーニング『火事はどこだ?』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

 なるほど。よくある正直者と嘘つきの問題ですね。こんなの楽勝です。勝ちましたね。風呂に入ってきましょう。お湯に浸かりながらのんびり考えて……みたいところですが、思わぬ落とし穴にハマりやすい問題かもしれません。

 次のページで、考え方を解説します。