「南アルプスの天然水」を超える天然のキャディさん
キャディさん本日2回目のOB。出身地の熊本のゴルフ場で、同姓同名で、顔の半分が似てたら、くりぃむしちゅーの上田本人と思わないものだろうか? 一緒にプレーしていた後輩も、ニヤニヤしながら私に話しかけてきた。
「あのキャディさん、マジですかね?」
「あのトーンは、確実にマジだな」
「いや、普通気付くでしょう?」
「んー」
「しかも晋也さんの特徴は、どっちかというと鼻から上辺り、おでこでしょう?」
「うん、俺もそう思う。でもあのキャディさんからしたら、顔の上半分は似てないらしい」
後輩はケラケラ笑いながら、キャディさんに言った。
「キャディさん、くりぃむしちゅーの上田さんは45歳だけど、こっちの上田さんは43歳だから、こっちの上田さんのほうが若いんですよー」
と、よくわからないからかい方をしてさらにケラケラと笑っていた。その後輩の笑い方に、どうやら自分がからかわれている、と思った節のキャディさん。「謎はすべて解けた!」みたいなヒラメキ顔でこう言った。
「あー、わかった。わかったー!」
(ようやく気付いてくれたか。長い道のりだった)
「本当は43歳じゃなくて44歳なんでしょう?」
「いや、そっちー?」
私も思わず本番と同じトーンで突っ込んでしまった。しかし、その本番さながらの突っ込みは「スピードラーニング」ばりに聞き流され、「おばちゃんをからかってもダメですからね。すぐわかるんだから」と、オードリーの春日ばりに胸を張って、堂々とされていた。「南アルプスの天然水」を超える天然であった。
結局そのキャディさんは、私がくりぃむしちゅーの上田本人であることには最後まで気付かず、前半の9ホールが終了した。昼食時は、前半のプレーを振り返る話など一切なく、もっぱらそのキャディさんの振る舞いを振り返ることと相成った。
そのゴルフ場は、前半9ホールと後半9ホールでキャディさんが交代するシステムで、そのキャディさんと後半もご一緒できないのが甚(はなは)だ残念ではあったが、昼食を終え、気分をリセットして後半楽しもう、ということになり、私だけいち早く、ゴルフクラブを載せたカートへと向かった。







