『職場で「周囲から必要としてもらえる人」が絶対にやらない“自分勝手なふるまい”』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。「チームの空気が変わった」「メンバーとの関係性が良くなった」と話題の一冊から、その考え方について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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なぜか「いつも頼られる人」の特徴
同じ職場で働いていても、
「この人がいてくれて助かる」
「困ったら、まずあの人に聞こう」
と自然に名前が挙がる人がいます。
決して声が大きいわけでも、自己主張が強いわけでもない。
それなのに、周囲から頼られる。
それは、暗黙知が豊かな人です。
暗黙知とは、本人の経験や勘に基づく“説明しづらい知識”のこと。
それが、本人の存在意義を高めているのです。
「自分だけがわかっている状態」は心地よい
ですがなかには、「自分にしかわからない状態」に心地よさを感じてしまう人もいます。
それは一時的には価値を高めるように見えて、長期的にはチームの信頼と持続性を削ってしまいます。
『チームプレーの天才』という本も、このように警告しています。
暗黙知への過度な依存は本人にもチームにもリスクをもたらします。暗黙知は他者への移転がしにくく、その体験、経験、知識、技術は本人に属人化してしまいます。それではチームとして持続的かつ安定したパフォーマンスを発揮することはできません。
――『チームプレーの天才』(221ページ)より
これではやがて、チームから必要とされなくなってしまうでしょう。
必要とされる人は「知を独占しない」
一方で、周囲から必要とされる人は、暗黙知を抱え込もうとはしません。
『チームプレーの天才』でも、このように提唱されています。
個人の体験や技術を形式知に変え、チームの財産にしていきましょう。そうすることで、チームとして誰もが一定の成果を発揮できるようになり、一定品質の対応ができるようになります。
――『チームプレーの天才』(221ページ)より
自分が得た気づきを言葉にして、やり方や判断の背景を、他人が理解できる形にする。
そうして、知識をチームに手渡していく。
その結果、チームとして誰もが一定の成果を発揮できるようになり、一定品質の対応ができるようになる。
それだけでなく、各メンバーが得た知識や気づきをチームに共有することで、チーム内で学びや気づきの循環が起こる。
このサイクルの起点となれる人こそ、「いなくなると困る人」であり、「ずっと一緒に働きたい人」として必要とされ続けるのです。
「知識を渡せる人」が、重宝される
周囲から必要とされる人が、絶対にやらないこと。
それは、暗黙知を独占すること。
自分の経験や技術を、チームの言葉に変えていく。
その積み重ねが、信頼を生み、価値を生み、物語を生みます。
「もっと周囲に貢献したい」
「チームの中で必要とされたい」
あなたがそう思うなら、今日から始めてみてください。
自分の中にある“わかっていること”を、誰かに渡す。
それこそが、必要とされ続ける人の共通点なのです。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の発売を記念したオリジナル記事です)







