そんなときも所さんの顔を思い浮かべながら「高みを目指すのなら、挑戦の分母を増やそう」と語りかけます。
富士山はその高さが目を引きますが、周囲153kmもの底面があってこそ日本一の高さを出せています。
所さんも日本の頂点に立つタレントの1人ですが、世田谷ベース(所さんの作業場)にあふれているプラモデルや発明品、大ヒットはないけど1000を超える楽曲をはじめ、挑戦して完成させた作品の数は富士山級。その分母の下支えがあってこその現在地だからです。
しかし、挑戦には「うまくいかない」がつきもの。うまくいかないと意欲やメンタルも疲弊します。では、そんな状況下で所さんはどうしているのでしょう?
所さんは「私にできないものはない。すべてうまくいく」とおっしゃっています。それはなぜでしょうか?
答えはシンプル。何度でもやり直すから。
途中であきらめない姿勢がうまくいく確率を格段に上げるとも言っています。
これは「挑戦とは、そもそもうまくいかないもの」を前提として考え、ミスや失敗は目標達成の通過点だと思える心がまえ。効率よく成果にたどり着く「成功者」よりも、遠回りしてもいいし、失敗しながらヒントを見出していこうという「成長者」としての態度があるのです。
挑戦の話をすると「そもそも挑戦することがありません」と言う人が一定数います。
僕も20代のころ、働いていた劇場が閉館となり失業。目標もお金もなく、周囲の人がみんな敵に見えていた時期がありました。
そんなとき、かつて大学を除籍になり人生の暗転を味わった所さんの、こんな言葉が目に入ってきました。
「何もやることねえなぁ、つまんないなぁって、家でゴロゴロしてた時期があって、何でこんなにつまんないんだ?って自問自答したら、自分が一番つまんないヤツだって気づいたの」
僕自身の転機となった一文が、あなたの一助になれば幸いです。
仕事は「雑」にやらないと
「複雑」になってしまう
仕事が丁寧な人ほど心がすり切れていたりします。熱心がゆえに雑にできず、頼まれ仕事も断れない。







