ところが驚いたことに、反応はそれほど悪くなかった。さらに驚いたのは、自分の内面が変わったことだ。
恥ずかしいと思うことを続けるうちに、心理的な壁を越えられた。SNSへの過度な構えが消え、自然体で発信できるようになったのだ。
【SNSでバズる法則2】
試行回数が、偶然を必然に変える
続いて出された宿題は、「毎日3つ以上投稿すること。そして最初に、それをSNSで宣言しなさい」というもの。内容はどんなに役に立たなくてもいい、と言われた。
私は勇気を出してXで宣言した。
「1か月間、毎日3投稿以上します。できなかったらバンジージャンプします」
それまで週2〜3回の投稿だった私にとって、1日3投稿はかなりのハードルだ。思いついたことは片っ端から出していかなければならない。
しかしノルマがあるからこそ、日常生活や仕事の中で「投稿のネタ」を探す習慣がついた。1日3投稿を始めて2週間後、人生で初めての「バズり」が起きた。
「やっぱり珍しい台風でした。日本付近でふらふらノロノロこんな台風あるの?って思ってたら気象業務歴20年の先輩も『ない』って言っていました。#台風10号」
2024年夏の「迷走台風」について、先輩との会話をそのまま投稿しただけだった。戦略も推敲もない。ただ率直な驚きを共有しただけ。
それが3000リポスト、1万以上のイイねが付き、フォロワーは800人から2000人に急増した。何がバズるかは分からないし狙えない。しかし投稿数を増やせば、ヒットの確率は少しだが着実に上がる。








