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リスキリングの必要性は実感しているが、何から始めればいいのだろうか。できればコスパよく学びたい……そんな人が知っておくべき大切な考え方とは。
ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の本連載をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』(石倉秀明著)の発売を記念して、特別編をお届けする。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
本当に「コスパ最強」な
リスキリングとは何か?
リスキリングの重要性が声高に叫ばれています。会社からいわれたり、あるいは生成AIの普及などで仕事環境の変化を実感したりして、「なにか勉強しなければ」と危機感を覚えている人も多いでしょう。
そうした中、日々の仕事も忙しいため、「できるだけコスパ良く」学びたいと考えている人がいるかもしれません。
ただ、「世の中的には価値が高いのに、短い時間やコストで手に入れられるスキル」はない、というのが正直なところです。例えば、AIを使って業務改善をするとか、アプリをつくるといったことを実践しようとしたって、一日二日で簡単にマスターできるものではありません。
だから、まずはいったん「目先のコスパは考えない」ことが重要かなと思います。一朝一夕でグンと伸びるものではなくても、一日、半年、一年と続ければ力がつく。面倒だと思うかもしれませんが、結局はそれが一番役立つスキルなのではないでしょうか。
例えば、AIを使うにしても、きちんとした論理的な文章が書けなければ、AIは指示通り動きません。AIの言っていることを理解し、検証し、判断する力が必要になります。
活用するツールがどんどん進化する中で、働く人に求められるのは、「論理的に深く考える力」や「言語を操りコミュニケーションする力」、「データを扱う力」といった普遍的に活用できるスキルなのです。
そうした普遍的なスキルを身に付けることができる場所が、大学や大学院だと思います。
確かに、一時的にはコスパが悪いかもしれません。時間もお金もかかります。しかし、中長期的にどんな場所でも活用できるスキルが身につくはずです。トータルで見ればむしろコスパはとても良いのではないでしょうか。
山田進太郎D&I財団 COO。2005年に株式会社リクルートHRマーケティング入社。その後、リブセンス、DeNA、起業などを経て2016年より株式会社キャスター取締役COOに就任(2021年より取締役CRO)。2023年10月の東証グロース市場上場に貢献し、2023年12月からは働き方について研究、調査を行うAlternative Work Labを設立し所長就任(現在も兼任)。FNN系列「Live Newsα」、AbemaTV「ABEMAヒルズ」レギュラーコメンテーター。著書に『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)、『THE FORMAT 文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)など。
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