他人軸から自分軸で楽に生きるための処方箋
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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「顔色を伺う」のはやめて!
今日は、「顔色は一切うかがわなくていい」というお話をしたいと思います。そこで、まずは私が定義する「相手の顔色をうかがう」という状態について整理しておきましょう。それは、以下のような不安を常に抱えている状態を指します。
●相手が今、怒っていないか、機嫌が悪くないか
●それによって、自分が嫌われていないか
このように、「相手の機嫌」や「相手にどう思われるか」を過剰に気にして動くことを、「顔色をうかがう」とします。
「思いやり」と「顔色をうかがう」の決定的な違い
ここでよくある誤解が、「顔色をうかがわなくていいなら、相手のことを考えず、自分勝手に振る舞っていいのか」というものです。これについては、明確に「違います」とお伝えしたいです。重要なのは、「他人軸」か「自分軸」かという点です。
相手の気持ちを考える(自分軸):自分が「相手を大切にしたい」「配慮したい」と思うから、自発的に行動する(これがいわゆる「思いやり」)
自分がやりたいからやるのか、それとも相手の反応が怖いからやらされているのか。この根本的な動機が全く異なるのです。
「他人軸」で動くことの大きな弊害
相手の顔色ばかりを気にしていると、自分の行動基準が「相手の機嫌」になってしまいます。すると、たとえ自分がやりたくないことでも、波風を立てないために無理をして引き受けてしまうことになります。
また、相手が不機嫌そうに見えると、実際には自分に非がなくても「あのときのLINEのメッセージが悪かったのかも」と自分を責めてしまいがちです。結果として、相手と一緒にいること自体が大きなストレスになり、健全な関係が築けなくなってしまいます。
さらに、顔色をうかがわれ続けている相手も、無意識のうちに「自分のほうが立場が上」だと勘違いし、対等な関係が崩れてしまうというデメリットもあります。



