「最初から顔色をうかがわない」というスタンス

偉そうなことを言っていますが、実は私自身も顔色をうかがうクセがあります。特にLINEは苦手で、既読がついているのに返信がこないと、「嫌われたかな?」「何か失礼なことを送ったかな?」と、考えなくてもいいことばかり気にしてしまいます。

そして返信がくると「よかった、機嫌が悪かったわけじゃなかったんだ」とホッとする。この繰り返しです。でも、これでは相手とのやりとりそのものが苦痛になってしまいますよね。

こうした状態を避けるためには、「最初から顔色をうかがわない」というスタンスでスタートすることが何より大切だと気づきました。

「自分を変える」ためのスモールステップ

いきなり性格を変えるのは難しいかもしれません。ですが、考え方を少し変えるだけで、心はぐっと楽になります。私がおすすめするのは、カウンセリングでも用いられる「認知行動療法」に近いアプローチです。

気づく:「あ、今自分は相手の顔色をうかがっているな」と気づく
試す:いつもなら無理をして相手に合わせるところを、一度だけ「やめてみる」か、自分の思い通りに動いてみる
確認する:それで少しでも心が楽になったら、その感覚を大切にする

「人なんて簡単には変われない」と思うかもしれませんが、まずは新しい考え方を頭の片隅に置いておくだけでも違います。できそうなときに、ほんの少しだけ行動を変えてみる。その積み重ねで、人は少しずつ変わっていくことができます。

今よりずっと楽に過ごせるようになる

「顔色は一切うかがわなくていい」というのは、決して自分勝手になれという意味ではありません。自分の軸を持って、自分が納得できる形で相手を思いやりましょうということです。

もし、今の人間関係に息苦しさを感じているのなら、ほんの少しだけ「顔色をうかがうこと」を手放してみてください。きっと今よりずっと楽に過ごせるようになるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。