後悔が消えない人と幸せな人の決定的な違い
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、累計33万部を突破した人気シリーズの原点『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

【精神科医が教える】過去をクヨクヨと後悔しやすい人の共通点Photo: Adobe Stock

後悔しやすい人の共通点

誰しも「ああしておけばよかった」と、つい過去を振り返って後悔してしまいがちですよね。実は、後悔をしやすい人には共通した特徴があります。それは、頭の中の意識が常に「過去」に向いているということです。

人間には、英語の時制のように「過去・現在・未来」という考え方の癖があります。後悔という感情は、変えることのできない「過去」ばかりを見ているときに生まれます。どれだけ悔やんでも過去は変えられないため、同じところをぐるぐると考え続け、自分を責めてネガティブな気持ちになるだけで終わってしまうのです。

これは非常に、ある意味でナンセンスな時間の使い方と言えるかもしれません。

「昔は良かった」という思い出も
今の自分を苦しめる

「過去の悪いことではなく、良い思い出を振り返るならいいのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、過去に執着する癖がある人がそれをやると、かえって逆効果になることがあります。

過去の栄光を思い出すと、無意識のうちに「あの頃に比べて今はダメだ」と、現在の自分を否定するための材料にしてしまうからです。結果として、悪いことを思い出しても、良いことを思い出しても、最終的にはネガティブな気持ちにつながってしまいます。

つまり、そもそも「過去」を主軸に考えること自体が、後悔を生む原因なのです。

未来への不安も
結局は「今」を奪ってしまう

それでは、「未来」に目を向ければいいのでしょうか。実は、大人になると未来を考えることも少し注意が必要です。

子どもの頃は「将来はこうなりたい」と夢を広げられますが、大人になると「病気になったらどうしよう」「お金がなくなったら」「仕事がなくなったら」と、まだ起きていないことへの不安ばかりを考えてしまいがちです。その結果、将来への準備ばかりに追われ、今の人生を楽しめなくなってしまいます。

過去も未来も、私たちの体はそこへ行くことができません。頭だけが「お暇(退屈)」な状態になり、今という現実から離れてしまうから、不安や後悔が生まれるのです。

幸せへの唯一の道は「今、この瞬間」を味わうこと

一番幸せに生きられるのは、「今」のことを考えている人です。例えば、静かな夜にこうして誰かに向けてお喋りをしている時間、外を歩いて鳥の声を聞く瞬間、あるいは「美味しいものを食べたい」と思って実際に食べる瞬間。そうした五感で感じる今の時間を味わうことは、動物としての本来の生き方であり、最も幸福な状態です。

もし過去や未来のことが頭をよぎったら、それを「今、何をするか」という行動に変換してみてください。

過去を後悔しそうになったら:「二度と同じ失敗をしないために、今、何ができるか」を考える
未来が不安になったら:「安心して過ごすために、今、どんな対策を取るか」を考える

今を生きることが「後悔しない人生」

私たちは、常に「今」という時間の中にしか存在できません。後悔しない人生とは、特別なことではなく「今を生きる人生」そのものです。

今年の振り返りをしてネガティブになったり、来年のことを考えて不安になったりしそうになったら、ぜひ「今、この瞬間」に意識を戻してください。たとえゴロゴロ過ごすにしても、「今は来年の抱負を考えながらゆっくりしよう」と今の行動に落とし込めば、それは前向きな時間になります。

真面目な人ほど余計なことを考えがちですが、意識的に「今」を大切にする癖をつけていきましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。