自分らしく」生きるための、驚くほど簡単な思考法
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、累計33万部を突破した人気シリーズの原点『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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「自分軸」と「自己中」の決定的な違いとは?
今日は「自分軸」と「自己中(自己中心的)」の違いについてお話しします。
「自分軸」という言葉には、明確な教科書的な定義があるわけではありませんが、私は日頃から「自分の言動を、自分が納得した上で選ぶこと」と定義しています。
私はよく「他人軸」ではなく「自分軸」で生きるほうが幸せになれるといいますが、具体的にどういう状態を指すのか、あらためて整理してみましょう。
自分の言動に「納得」しているか
自分軸とは、何か行動を起こす際に、それが自分のやりたいことか、あるいは「やりたくないけれど必要だからやる」のか、その理由に自分自身でしっかりと納得できている状態を指します。
自分軸の例:勉強が嫌いでも、「将来の自分のために必要だ」「インプットが自分の糧になる」と納得して取り組んでいるなら、それは立派な自分軸です。また、誰かのために何かをする場合でも、「この人にこうなってほしいから、私はこれをする」という意志があれば、それも自分軸といえます。
一方で「他人軸」とは、自分が納得していないにもかかわらず、言動を決めてしまうことです。
他人軸の例:「相手を不機嫌にさせたくない」「嫌われたくない」「評価が下がるのが怖い」という理由だけで、納得感のないまま動いてしまう状態です。
自分軸で生きると「後悔」がなくなる
日々の行動を少しずつ「自分軸」に変えていくと、人生は確実に好転していきます。その最大の理由は、「後悔しなくなるから」です。
自分で納得して決めたことであれば、たとえ結果がうまくいかなかったとしても、「次はこうしてみよう」という前向きな振り返りができます。しかし、納得感のないまま「やらされた」ことで失敗すると、他人のせいにしたくなったり、自分を嫌いになったりと、イライラや不安、後悔の種になってしまいます。
「自分軸」と「自己中」はバランスの問題ではない
よく「自分軸を大切にすると、自己中になってしまうのではないか?」と心配される方がいますが、実はこの2つはバランスの問題ではありません。むしろ、全く別の性質を持つ行動です。
その違いを分けるキーワードは、「自己決定権の尊重」と「境界線(バウンダリー)」です。
❶自分軸の人は「自己決定権」を尊重する
自分軸で生きている人は、「自分のことは自分で決める」という自己決定権を大切にしています。と同時に、「他人が決めるべきことには口を出さない」というスタンスを持っています。自分と相手の境界線が明確であり、相手が納得して選ぶ権利も同じように尊重するのです。
❷自己中の人は「自分の都合」を優先する
一方で、自己中心的な人は「自己決定権を尊重する」という考えがありません。単に「自分のやりたい放題にする」のが自己中です。最大の特徴は、「他人が決めるべき問題に口を出し、他人を自分の思い通りに動かそうとする」点にあります。
つまり、自分軸の人と自己中の人は、他人への接し方において正反対と言えるのです。
幸せへの第一歩:自分も他人も尊重する
自分が幸せになりたいと思うなら、まずは「自分が決めるべきこと」を、自分が納得できるように選んでください。そしてそれと同時に、「他人の自己決定権」も尊重することを忘れないでください。
「私は私で納得して決める。あなたはあなたで納得して決めていい」
このスタンスを心がけることが、自分軸と自己中を分ける最大のポイントです。来年の目標として、この「自分軸」を意識してみてはいかがでしょうか。
自分軸で生きるための第一歩として、まずは今日一日の選択の中で「これは私が納得して選んだことかな?」と自分に問いかけてみるのがおすすめです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








