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帰省ラッシュの新幹線で、泣き止まない子供に舌打ちしたり、親を睨みつけたりする大人を見かけたことはありませんか? 実はその怒りの裏には、科学的に証明された“ある致命的な認知の歪み”が潜んでいます。ハーバード大などの研究で判明した、不機嫌な人たちに共通する「残念な頭の中身」とは? 彼らが職場で成功しづらい理由とともに解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)
泣く子どもに怒る人の
“残念すぎる思考グセ”
世の中には、すべての物事に対して悪意を持って解釈する人がいます。
こちらは微塵も悪意など持っていないのに「見下されている!」「バカにされている!」と被害妄想を膨らませ、ケンカ腰で食ってかかってくる人がいるのです。
こういう人に対しては、「えっ、まったくそんな風に思っていませんよ」と答えても、聞く耳を持ってくれません。「いいや、お前の顔は、絶対に私のことを蔑んでいる顔だ!」と決めつけてくるのですから、どうにもなりません。
「泣く子と地頭(じとう)には勝てぬ」という言葉があります。
道理の通じない人には何を言ってもムダだという意味なのですが、すべてを悪く受け止める人は、まさにそういうタイプだと言えるでしょう。
例えば、帰省ラッシュの新幹線の車内で小さなお子さんがワンワン泣いているとき、舌打ちをするなど、露骨に不快感を示す人がいますよね。もちろん、小さな子どもが泣くことにそんなに深い意味はありません。他の人に迷惑をかけようという気持ちなどさらさらありません。このように、モノの見方というか、認知が歪んでいる人がいます。
新幹線で乗り合わせた赤の他人なら、実害はないかもしれません。しかし、認知が歪んだ人が職場にいたらどうでしょうか。あなたが会議で反対の意見を述べたとき「自分を陥れようとしている」と誤解されたり、部署とマッチしない部下に異動を提案しただけで「左遷人事だ」と騒がれたりするかもしれません。
こうした事態に巻き込まれないために、有効な予防策があります。それは、認知が歪んだ人間に共通する「残念すぎる思考グセ」を知っておくことです。







