したがって、5-FUを24時間にわたって一定速度で投与するよりも、夜間の投与量を増やしたほうが、安全でかつ有効性に優れた抗がん薬療法が可能になるものと思われます。
モルヒネを
より効果的に使うには
がんの患者さんの中には疼痛に悩む人も多く、この症状をいかにコントロールするかは大きな課題です。とくに、進行がんの患者さんでは、がん性疼痛が現れやすくQOLが大きく損なわれるため、「モルヒネ」が用いられます。
一般に、がん性疼痛を訴える患者さんは、モルヒネを定時に飲み、さらに突発的に痛みが増悪したときはレスキュー薬としてモルヒネをさらに追加して飲みます。
この、レスキュー薬としてのモルヒネの使用状況を調べたところ、約80パーセントが午前10時から午後10時までに使用されていることがわかりました。これは、突発性のがん性疼痛には日内リズムがあり、昼間から夜にかけて多いことを示しています。
これまで、健康な人を対象にした臨床研究によって、痛み刺激に対する反応性(痛いと感じる程度)に日内リズムがあり、朝(午前8時)に比べて夜(午後10時)のほうが強いことが明らかにされていますが、がんの痛みにも同じような日内リズムがあるものと思われます。
ひと口にがんと言ってもさまざまですし、患者さんの置かれた状況も違います。そこで、患者さんごとにレスキュー薬を使用した時刻を記録し、突発性がん疼痛が出やすい時間帯がわかれば、それよりも少し前にあらかじめレスキュー薬を飲むという方法が考えられます。
このようなモルヒネの時間治療によって突発性がん疼痛のコントロールが可能になれば、患者さんのQOLは飛躍的に向上するものと思われます。
さらにデータが集まることで
放射線の時間治療に期待も
放射線療法は、手術療法および薬物療法とともにがん治療には欠くことのできないものです。ただ、放射線を照射すると、がん細胞は壊死を起こしますが、正常細胞にも悪影響を及ぼすために有害作用が現れます。







