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時間帯によって麻酔の効き具合や痛みの感じ方に違いが出ることをご存知だろうか。なぜ夕方になると腰痛を訴える人が増えるのか、虫歯治療に最適な時間帯はいつなのか。最新医学によって明らかになった「時間治療」について、医師が解説する。※本稿は、医師の藤村昭夫『世界の最新医学が教える最高の薬の飲み方 時間治療』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
陣痛を和らげる麻酔は
夜間よりも日中が効果的
手術後の痛みや悪性腫瘍に伴う痛み、腰痛、歯痛……など、疼痛はつらいものです。こうした疼痛を十分コントロールすることは、患者さんのQOLを保つために非常に重要です。しかし、未だ適切な治療法は確立していません。
ただ、痛みの程度に日内リズムを認める疾患が存在することがわかっています。また、いろいろな研究もなされています。
たとえば、陣痛をコントロールするために、麻酔薬である「ロピバカイン」を硬膜外に用いられた妊婦さんを対象に、投与された時間帯と麻酔効果持続時間との関連を検討する研究がなされました。
その結果、午前7時~午後1時や、午後1時~午後7時に投与された群のほうが、午後7時~午前1時や、午前1時~午前7時に投与された群よりも、麻酔効果持続時間が長いことが報告されています。このことから、鎮痛作用を期待して用いる薬物は、日中投与が効果的であると考えられます。
虫歯治療に
最適な時間帯とは
虫歯の患者さんを対象にした研究では、歯痛の出現頻度は早朝に高いことが明らかにされています。これは、痛みを伝える神経の伝達速度がこの時間帯に最速となり、その結果、疼痛を感じやすくなったためと思われます。







