教員も、何かを子どもたちに一方的に教える存在ではなく、子どもたちと共に学びを作り出していく「ファシリテーター」や「モデレーター」の役割を果たしています。
わからないことがあれば、まず教員に聞くのではなく、同じクラスで、その科目が得意なクラスメートに聞いてみることを促します。そうやって、普段から、お互いに得意なことを教え合って学び合える関係性を築いていくのです。
教員に聞くのは、どうしてもわからない時の最後の手段です。そんな時も、教員は、すぐに答えを教えるのではなく、考える方向性などのヒントを与えて、さらに自分で考えること、実践してみることを促します。そうすることで、子どもは、自分の得意な科目なら、他のクラスメートに説明することでより理解が深まり、不得意な科目を持つ子どもも、わからない時にまわりの助けを借りることを学びます。
子どもによって、得意な教科と不得意な教科はそれぞれ違うので、英語でわからないことを聞いた子が、数学は他の子をサポートする立場になるなど、持ちつ持たれつで学びが進んでいきます。
「わからなかったら、わかる人に教えてもらおう」「わからない人がいたら、教えてあげよう」こんな経験が、大人になってからの社会生活でも、とても大切になってくるのです。
クラスメートは、「競争」相手ではなく、「共創」するための仲間。これは、仕事をするようになって、クラスメートが同僚に変わっても同じです。
なぜデンマークでは受験も塾もないのか
前述の通り、デンマークには受験がありません。
例えば、幼稚園などは希望したすべての子どもが入れますし、義務教育のフォルケスコーレも同様です。
その代わりに、フォルケスコーレや高校などでは卒業試験があって、その結果とそれまでの学業の成績の平均ポイントによって、進学できる大学や専門教育機関などが決まるしくみです。







