郷ひろみのエネルギッシュな舞台に
中高年は元気づけられる

・活動休止・紅白引退前の演出

 Perfumeと郷ひろみは、どちらも紅白歌合戦と相思相愛と言っていいほど、長年にわたって出演し続けたアーティストである。

 Perfumeは今年で「コールドスリープ」、郷ひろみは紅白の引退を発表していた。それぞれ一区切りとなる節目として、NHK側も工夫を凝らしたのではないか。

 郷ひろみは、広い世代に聞き馴染みのある「2億4千万の瞳ーエキゾチック・ジャパンー」を会場や他の出演者と一体になって歌った。本人らしいサービス精神にあふれた舞台だった。70歳という年齢を感じさせない歌唱、踊り、走りに元気づけられた中高年は多いのではないか。筆者もその一人である。

 PerfumeはNHKとも縁の深い代表曲「ポリリズム」と、今年の新曲「巡ループ」を披露。「巡ループ」では、背後にデビューからこれまでのパフォーマンスが映像で流れ、ラストは光とともに3人が舞台から消えた。人の世に夢を与えて去る妖精を思わせるような演出だった。

・当代一の人気者・ミセス大森の酷使

 オープニングの「放送100年 紅白スペシャルメドレー」のトップバッターからしてMrs. GREEN APPLEだった。冒頭の「夢で会いましょう」で大森元貴が美声を響かせ、後半すぐの特別企画でも「見上げてごらん夜の星を」を独唱。

 そして大トリを飾ったのもMrs. GREEN APPLEだ。序盤、中盤、終盤すべての要所を担ったのがミセス大森であり、前日には3年連続レコード大賞受賞というその安定した人気ぶりを改めて実感する紅白となった。人気と実力を兼ね備えているアーティストだからこその起用だろう。

・乃木坂46が悪いわけではない「ナンバー」演出

 残念な結果になってしまったのが、乃木坂46が「Same Numbers」を歌った際の演出だ。パフォーマンスの中で示される数字を視聴者がリモコンボタンで押し、それが200万ポイントを超えるとスペシャル演出を見ることができる、というものだった。