『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』は、東大・京大・早慶・旧帝大・GMARCHへ推薦入試で進学した学生の志望理由書1万件以上を分析し、合格者に共通する“子どもを伸ばす10の力”を明らかにした一冊です。「偏差値や受験難易度だけで語られがちだった子育てに新しい視点を取り入れてほしい」こう語る著者は、推薦入試専門塾リザプロ代表の孫辰洋氏で、推薦入試に特化した教育メディア「未来図」の運営も行っています。今回は、高校生が受けるべき英語試験について解説します。

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受験生が選ぶべき「たった1つ」の英語資格

新年を迎えると、保護者の方から必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。

「英語資格って、結局どれを取ればいいんですか?」

英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、GTEC……。名前を挙げればきりがなく、「調べれば調べるほど分からなくなる」という声も少なくありません。

そこで、2026年最初の発信として、結論からはっきりお伝えします。

98%の受験生は、IELTSだけで十分です。これは極論でも煽りでもなく、大学入試の実態と制度を踏まえた、極めて現実的な判断です。

かつて英語資格といえば、実質「英検」一択でした。しかし今は、英語力を測る資格が爆発的に増えています。

その背景にあるのが、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という共通基準です。大学側は「英検○級」「IELTS○点」「TOEFL○点」と、異なる資格をCEFRに換算し、同じ土俵で評価するようになりました。

その結果、「英語資格をどう使うか」ではなく、「どの資格を選ぶか」が、受験戦略そのものになったのです。

英検は2級まで必須

まず大前提として、難関大学に合格するのであれば、英検は2級まで必須と考えてください。取得時期は家庭や目的によって異なりますが、大学受験を見据えるなら、英検2級は「英語学習の基礎体力チェック」です。

問題は、その先です。英検準1級を目指すのか。それとも別の資格に切り替えるのか。

ここで覚えておいてほしいのは、英検の次に見るべき選択肢は、IELTSかTOEFL iBTの2つだけだということです。