娘にそういわれると、親は何もいえなくなって、彼女は無事自分が望んでいる大学に進学しました。

 親には、自分の娘にその大学に進学してほしくないからといって、それをとやかくいう筋合いはないでしょう。もちろん、人生を選ぶことは子どもにとって勇気が要りますが、親の方もかなり勇気が必要です。

 子どもは親とは違います。親だからといって、子どもが親に従わなければならないことはありません。子どもは自立しないといけません。親は早く生まれ、子どもは遅く生まれてきただけです。

 そういう意味では、親と子どもは同じではないし役割も違うけれども、それでも親と子どもは対等です。

 親に無条件で従わなければならない必要は全くないことを自覚して生きていかないといけません。彼女のように自分の考えをいえば、波風は立つでしょう。しかし、自分の人生を生きるために、あえて人とつながらない覚悟を持たなければなりません。

真剣にぶつかってこそ
本当の関係性が手に入る

 私が会ってきた若い人の多くは優しい人でした。でも、親の顔色をうかがって自分の人生を決めてきた人も多かったです。そのような人に、少しぐらい親や世間から嫌われることになってもいいではないかという話をしてきました。

 親と真のつながりを築くためには、一時的にそれまで親との間にあった一体感が失われたとしても、嫌われる覚悟が必要です。

 親は子どもたちを見守る勇気が必要です。多くの親は抵抗するし、親に憎まれることもよくありました。しかし、私は若い人の味方になりました。

 親は自分が結婚するわけではないのですから、子どもを見守るしかありません。子どもがこんな人生を生きたいといった時に、心よくそれを受け入れ、見守る勇気を持ってほしいです。

 見守るというのは、無関心であるという意味ではありません。今子どもがどんな人生を生きているかきちんと把握した上で、あえて子どもの人生だから余計な手出し口出しをしないでおこうと決心をすることです。