絶望状態から脱出するため
気分転換に向かった場所は?

 この効果をはっきりと実感したのは、MBAの授業で複数のレポートを同時並行で進めなければならなかったときのことです。わずか2週間という短期間で、異なる3つの分野のレポート作成を求められていました。

 その中でも特に困難だったのが、膨大な専門資料を読み込み、深く理解しなければ書けないレポートでした。内容を整理するため、参考になるポイントを付箋に書き出し、大きな模造紙に貼りつけて視覚的にまとめようと試みました。

 しかし、思ったように構造化が進まず、次第に行き詰まりを感じ、本当に「絶望的な状況」に追い込まれてしまいます。

 そこで私は、あえてその問題から離れることにしました。気分転換にサウナへ向かい、水風呂とサウナを往復している間は、意識的に頭を空っぽにすることに徹したのです。

 そして翌日、再び模造紙を眺めたのち、風呂掃除をしながらシャワーを浴びていたとき、突然、まるで天から降り注ぐように解決の糸口が頭に浮かんできました。その瞬間、慌てて模造紙の前に戻り、新たに浮かんだアイデアを次々と書き加えていくと、まるで魔法にかかったように情報が整理され、レポートの構成が見事に完成したのです。

 結果として、そのレポートはクラスで最も高い評価を獲得することができました。

 このように、急に1時間空いたボーナスタイムは、優先的に難易度の高いタスクに使ってみることをお勧めします。一見すると「中途半端な時間で難しい仕事に手をつけるのは非効率」に思えるかもしれませんが、実際には全体の生産性を大きく向上させる効果的な時間の使い方なのです。