米トランプ政権の一部当局者らは、司法省によるジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の捜査について、上院での人事承認に悪影響を及ぼし、金融市場に動揺を与える可能性があるとの懸念を示している。事情に詳しい複数の関係者によれば、捜査の影響を警戒している1人であるスコット・ベッセント財務長官は11日夜トランプ氏に電話をかけ、政権に複数の課題が生じる可能性があると伝えた。ベッセント氏は金融市場への影響に言及した他、パウエル氏の任期が5月に終了した後、トランプ氏が次期FRB議長に選ぶ人物に関しても、上院での承認において問題が生じることを懸念していたという。ベッセント氏の懸念は的中した。トム・ティリス上院議員(共和、ノースカロライナ州)は11日夜、捜査が公になった後、「この法的問題が完全に解決されるまで」トランプ氏が提出するいかなるFRB人事案にも反対すると明らかにした。ティリス氏は上院銀行委員会に所属しているが、僅差となっている同委員会の構成を考えると、同氏は民主党側に加担し反対することで、指名候補が本会議採決に進むのを阻止することができる。