『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、「就活がうまくいかない人」ほど言いがちな面接での一言について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

面接Photo: Adobe Stock

自己紹介から過剰にアピールしようとする

面接がうまくいかない人ほど、自己紹介の時点で「評価を取りにいく話し方」になっていることが多いです
本来の自己紹介は、30~45秒ほどで会話の入口を作るパートですが、ここで実績を詰め込みすぎてしまいます。

たとえば「ゼミで◯◯を研究し、アルバイトでは売上を改善し、リーダーも経験しました」というように、短時間でできるだけ多くの情報を出そうとします。

しかし面接官がここで見ているのは実績の量ではありません。この人は簡潔に話せるか。相手の理解を意識できるか。会話のテンポが合うか。そこだけです。

過剰にアピールする人は、「良く見せなければ」という焦りが強く、聞き手の視点を忘れがちになります。その結果、話が長くなり、何が言いたいのか分からなくなります。

面接官からすると、「仕事でも説明が長くなりそうだ」「要点をまとめるのが苦手かもしれない」という印象につながりやすく、評価が下がってしまいます。

自己紹介は自己PRではなく、会話のスタートです。ここで“話しやすい人”のポジションを取れないと、その後の質問も不利になります。

志望動機が競合他社でも通用する

就活がうまくいかない人ほど、志望動機が「正しそうだが、誰にでも言える内容」になっています。「成長性に魅力を感じました」「社会貢献性が高いと感じました」「業界トップクラスだからです」といった言葉は、ほぼすべての競合企業に当てはまります。

面接官は志望動機で、熱量よりもまず「この会社を理解しているか」を見ています。なぜなら、会社理解が浅い人ほど、内定を出しても辞退される確率が高いからです。

そのため、「なぜこの業界か」よりも、「なぜこの会社か」が説明できない志望動機は評価されません。会社の特徴を1つ挙げるだけでは足りず、「なぜ自分はそこに惹かれたのか」「自分の価値観とどうつながっているのか」まで語れて初めて意味を持ちます。

競合でも通用する志望動機を話してしまう人ほど、面接官の中で「うちでなくてもいい人」と認識され、内定が取りづらくなってしまいます。

逆質問で印象最悪な一言

こうしたなかで、就活がうまくいかない人が言いがちな逆質問での一言があります。

それは、「特にありません」です。

逆質問で「特にありません」と言ってしまうのは、評価を大きく下げる行為です。本人に悪気はなくても、面接官には「関心がない」「志望度が低い」と受け取られてしまいます。

逆質問は、会社を知るための時間であると同時に、志望度をそれとなく自然に伝える最後のチャンスです。ここで何も聞かないということは、「もう十分です」と言っているのと同じ意味になります。

また、質問が思いつかない場合は、企業理解や事前準備が不足していると判断されやすくなります。その結果、「この人はそこまで本気ではないのかもしれない」と評価されてしまいます。

逆質問は難しく考える必要はありません。「入社後に早く活躍する人の特徴は何ですか」「若手がつまずきやすい点はありますか」といった質問で十分です。

仕事への前向きさが伝わる質問を用意しておくだけで、最後の印象は大きく変わります。面接の最後で評価を落とさないためにも、「特にありません」だけは避けたいところです。

面接は能力よりも言い方と視点で評価が大きく変わる場なので、今回の3点を意識するだけでも結果はかなり変わってくるはずです。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです