スーパー年末商戦の「答え合わせ」。高額商品の裏で“機会損失”…客が本当に欲しかった「地味な一品」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

物価高騰が止まらない。日々の生活はどうしても節約志向になりがちだが、年末年始に限っては奮発して好きなものを買いたい…というのが多くの人の本音だろう。昨年のクリスマスから今年の正月にかけて、スーパーにはどんな商品が並べられ、人気があったのか、独自アンケートの結果も含めて、世相を見た。(フードコンサルタント 池田恵里)

物価高で厳しいクリスマスと正月、消費者の動きはどうだった?

 年間を通して、12月はクリスマスと年越しという大きなイベントが2つもあり、最も支出額が伸びるとされる。そのため小売り業にとって稼ぎ月だ。

 しかし、原料がこれほどまでに高騰しているため、消費者の財布のひもは厳しいのも事実である。

 2024年12月の家計調査の食費を見てみると、前年に比べて2.11%増加しているものの、物価高を考慮すると、実質的にはマイナスとなっている。また、年末直前の2025年11月時点の総合物価指数を2020年の数値と比較すると、すでに112%まで上昇しているのだ。消費者にとって、厳しい状況であることはこの数値からも伺える。

 このような背景ゆえに、多くの消費者の意識は年中行事に対して希薄になりつつあるのかもしれない。

 たとえば、年賀状は前年より34%も減ったという(日本郵便公式発表)。これだけをとって行事の希薄さを語るのは難しいが、年末行事に対する“形式”の簡略化が進んでいる兆しとしては無視できない。

 ただ多少価格が上がったとしても、12月のイベントというのは消費者にとって通常の行事とは違いがあり、価格が上がっても、12月は別という考えもある。

 実際2025年12月を迎えた消費者は、厳しい環境下でどのような行動を取ったのか。著者自ら、699名を対象にアンケートを実施(期間は2026年1月9日から1月13日まで。計699名。男241名、女458名。年代10代から70代以上)。消費者動向と売り場の動きを、クリスマスと正月の切り口から見ていきたい。