数々の企業を再建してきたデヴィッド・ノヴァクは、世界の成功者100人から仕事も人生もうまくいくための知見を集め、『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、特に超優秀なリーダーが無意識にやっていることについて紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

“超優秀なリーダー”が無意識にやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

教える人ほど、学びが深まる

ビジネスの現場で成長し続ける人ほど、「学ぶこと」と「教えること」を切り離して考えていません。
むしろ、教えることそのものが、自分の理解を深め、視野を広げる行為だと知っています。

デヴィッド・ノヴァクは、優秀なリーダーの共通点を次のように述べています。

優秀なリーダーは、自分が知っていることを他者と分かち合うことが自身の学びになるとわかっている。
彼らは、アイデアや知識、スキル、見識を周りにどんどんと広げていく。

「教える」はアウトプットではなく再学習

「教える」というと、自分の知識を一方的に渡す行為だと考えがちですが、実際には教えようとした瞬間に「本当に理解できているだろうか」「どう伝えれば相手に届くのか」といった問いが自分自身に返ってきます。
その問いこそが、学びを深めるきっかけになります。

ノヴァクは、教えることとリーダーシップの関係について、こう続けます。

教えることとリーダーシップは関連し合っている。
優れたリーダーであるためには、自分の学びを他人に伝えなければならない。

リーダーとは、単に指示を出す人ではなく、周囲の理解や判断の質を引き上げる人です。
そのためには、自分が学んだことを言語化し、共有することが欠かせません。
教えないリーダーは知識を自分の中に閉じ込めてしまい、その結果、組織全体の成長も止まってしまいます。

教える立場が自分をアップデートさせる

さらにノヴァクは、教える立場に立つことで生まれる変化にも触れています。

良い教えを授けるには、自分も最善の状態を保ち、新しい素材を常に求め、時流に合った、実際に即して役立つ考えを維持することも必然的に迫られる。

教える人は、「古い知識のままではいられない」「自分も学び続けなければならない」という立場に自然と置かれます。
だからこそ、教えることは成長を止めないための仕組みにもなり、アウトプットを前提にするとインプットの質が自然と高まっていきます。

学びを分かち合う人が信頼される

自分だけが知っていればいい、という姿勢では、長く信頼されるリーダーにはなれません。

学びを分かち合い、考え方を共有し、周囲の理解を一段引き上げる。
その積み重ねが、結果として自分自身の学びを最も深くしていきます。

教えることは誰かのためだけではなく、自分の成長のためでもあるのです。

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集して作成しました。)