このころ、守護の斯波氏の実権は、すでに失われていたとはいえ、形式上は尾張国のトップには変わりありません。その守護を守護代が殺したという事実は、信長にとって、相手を討つための強力な大義名分となりました。

 さらに、斯波義統の子の義銀は信長に助けを求めました。そこで信長は堂々と兵を挙げ、清洲織田家を滅ぼすことに成功したのです。

 こうして清洲城は、信長の居城となりました。

尾張統一への最後のターゲット・岩倉織田家

 清洲織田家を滅ぼし、尾張の下4郡を手に入れた信長が、次に狙うのは、当然、残った尾張の上4郡になります。その尾張の上4郡を治めていたのが、残ったもう一つの織田家、織田伊勢守家、岩倉織田家です。

 尾張はもともと、清洲織田家(大和守家)と岩倉織田家(伊勢守家)によって二分されていました。信長が尾張統一を目指す以上、この二つの織田家は、最終的に、どちらも滅ぼさなければならない相手でした。

 清洲織田家は、自ら守護殺害という失策を犯し、あっさりと滅ぼされてくれました。となれば、次に信長が狙うのは、当然、岩倉織田家になります。

 これが、ドラマ第2話で描かれた、信長の岩倉城攻めへとつながっていくわけです。

 どうでしょう。なぜ信長が、同じ織田姓を名乗る織田信賢のいる岩倉城を攻めたのか、イメージしていただけたでしょうか。そして、同じ織田を名乗る家とはいえ、信長の織田弾正忠家と、信賢の岩倉織田家(伊勢守家)では、かなりの家格の違いがあったことが、おわかりいただけたのではないでしょうか。 

のちに豊臣秀吉の正妻となる寧々(ねね)もさりげなく登場(C)NHKのちに豊臣秀吉の正妻となる寧々(演:浜辺美波)もさりげなく登場 (C)NHK

 動画ではこの他、

 ・織田信長と織田信賢の血縁関係
 ・浮野の戦い
 ・岩倉城の包囲戦
 ・信賢のその後と山之内一豊について

 などについてもお話ししています。