男女で勢いに差がある公立中高一貫校

 最後に上位・中堅校に該当する東京の国公立中高一貫校を見ておこう。都立10校と千代田区立1校の出願は16日までとなっている。いずれも一般入試は3日に行われる。

 Bランクの上位校は4校ある。女子はAからBランクに下がった都立武蔵高等学校附属(男子177人・2.2倍、女子187人・2.3倍)は志望者数がごく少ないものの、男女共に大幅減の傾向となっている。都立両国高等学校附属(男子309人・3.9倍、女子274人・3.4倍)は対照的に男子が2倍増、女子も6割半増の勢いとなっている。都立大泉高等学校附属(男子248人・ 3.1倍、女子320人・4倍)は志望者数が少ないので判断しづらいのだが、男子は大幅増、女子は大幅減とはっきり傾向が分かれている。中等教育学校の都立桜修館(男子237人・3倍、女子331人・4.1倍)は男子の志望者数が少なく減少傾向なのに対して、女子は1割半増と大人気で、男女の倍率差が強まりそうだ。

 ここからはCランクの中堅上位校となる。女子がBからCランクに下がった都立白鴎高等学校附属(男子243人・2.9倍、373人・4.6倍)と都立富士高等学校附属(男子247人・3.1倍、女子261人・3.3倍)、中等教育学校の都立三鷹(男子301人・3.8倍、女子382人・4.8倍)は似たような境遇にある。志望者数はいずれも少ないため傾向のみを示すが、白鴎と富士は男子が大幅増で女子が減少傾向、三鷹は男子が大幅減少傾向に対して女子が2倍増に迫る勢いと大きく分かれている。

 ここからはCランクの中等教育学校である。都立立川国際(男子166人・2.5倍、女子250人・3.9倍)も志望者数が少ないものの、男女共に増加傾向となっている。都立南多摩(男子277人・3.5倍、女子309人・3.9倍)はだんだん緩和して12月には男子1割減、女子1割弱増となっている。千代田区立九段は80人ずつ募集で、区民限定の[A](男子96人・2.4倍、女子92人・2.3倍)がEランクで、その他の[B](男子121人・3倍、女子170人・4.3倍)がCランクに分かれている。志望者数はいずれも少ないが、[A]は大きく緩和傾向で、[B]は男子が半減、女子が大幅増と分かれた。1学級当たり35人から26年度は38人に増やし、1学年152人(区分A・B各76人)とするのだが、さほど大きな影響はないように思える。

 出願が締め切られた東京学芸大学附属の4校のうち、大学と同居する小金井(男子51人・1.3倍、女子44人・1.3倍)は男子に加えて女子もDからEランクになるなどかなり低迷している。このままでは全入状態に近づいていくこともあって、何らかの対策が必要な時期に来ているようだ。他の3校はCランクとなる。世田谷(男子69人・1.7倍、女子75人・1.9倍)は男子が6割強増、女子が1割減と分かれている。竹早(男子105人・2.3倍、女子110人・2.8倍)は文京区という地の利もあって受験者数が最も多く、男子3割弱増、女子2割弱増と好調である。男女計60人を募集する練馬区大泉にある国際は、2つの方式で半数ずつを選考するものの、[A](男子51人・4.3倍、女子88人・4倍)と[B](男子39人・3.6倍、女子69人・3.3倍)共に志望者数がごく少ない。

 国立にはもう1校、すでに募集が締め切られた東京大学教育学部附属中等教育学校がある。「一般」(男子158人・3.5倍、女子176人・3.9倍)は男子が微減傾向なのに対して、女子は半減の勢いでだいぶ倍率は緩和しそうだ。募集人員は合計90人(男女各約45人)なのだが、そのうち双生児・三つ子が最大20組となっているため、「一般」枠は流動的となっている。

 25年入試については、「難関疲れ」「英語特化型」について以前分析したので、改めてご参照いただきたい。