このとき私が選択したのが、データサイエンティストという職業でした。いわゆるAIを使って企業の中で活躍しましょうという仕事で、データ分析能力、AIを使いこなすエンジニアリング力、その裏にある統計的な裏付けを理解する力が求められる職業です。
天文学の研究で培ってきた素養が、データサイエンティストという仕事に必要な能力の大部分を占めていると気づき、ここに飛び込みました。
天文学者の能力は、ざっくりわけると「宇宙への高い専門知識」と「高いデータ分析能力」の掛け合わせだと考えています。
後者をより細分化すると、統計学などを用いた定量的なものの解釈をする能力、人工衛星が得たデータをコンピューターを使って誰もが理解できるような形に分析していく能力などがあります。他にも天体のデータ分析に必要なデータの整備能力、というように細分化できます。
この経験を活かし、データサイエンティストという仕事を経て、現在はAI事業の責任者をやっています。天文学者を目指していた5年後にこのようなことになるとは思いませんでした。
必死に目指した天文学者の先には新しいキャリアの道が、まるで「地続き」のように開いていたのです。
「副業」としても始められる
宇宙事業への身近な入り口とは
挫折しても大丈夫だということがわかったところで、宇宙の世界に飛び込んでいく先について整理してみましょう。
宇宙の仕事に関わる方法は、本当に選択肢がたくさんあります。正直にいうと、普通に仕事を探す方法となんら変わりません。宇宙業界特有のものがあるかと聞かれても、今ではもうほとんどないんじゃないかなと思うほどです。
ここで紹介するのは、個人事業主として関わるという形で、会社員の方であればいわゆる「副業」の範囲でできると考えられるものです。
宇宙スタートアップと呼ばれる会社は、事業の規模を問わなければ100社をゆうに超えています。これだけ需要があるのだから、飛び込みやすいですね。では、そういった会社をどう見つけていくかです。代表例をいくつか紹介します。







