「令和のコメ騒動」は単なる不作ではなく、制度・物流・流通構造のほころびが一気に露呈した出来事であった。コメは単なる主食にとどまらず、食の基盤であり社会課題の鏡であることを、あらためて私たちに突きつけた。

日本人は世界で第9位
「魚離れ」の現状とは

【生活者の声】
 丸魚を買うことが少なくなり、刺身と切り身が中心です。魚料理は値段の割に食卓が寂しくなりがちで、副菜を充実させないと家族ウケしません。魚やイカなどを丸のまま購入して自分で調理したいですが、内臓や骨が匂うため買うのにためらいがあります(50代・食品卸勤務)

 魚を頻繁に食べる国はどこだろうか。ノルウェー水産物審議会の調べによると、「1週間に2回以上魚を食べる」と答えた人(18~34歳)の割合は、マレーシアが72%で最高だった。ポルトガルが70%、中国が68%と続き、最も低いのはトルコの30%だった(*1)。

 日本は9位(53%)と、魚食が盛んなイメージほどには高くなかった。刺身や干物、煮付けなど日本食には魚は欠かせないものの、食の多様化や生活習慣の変化で、魚を食べる機会は減っている。ほかの年代への調査では、35~49歳の60%、50~65歳の66%が週に2回以上魚を食べており、若い人ほど魚を口にしない傾向にある。調査した国と地域の平均は53%だった。

 日本人の魚介類消費は減り続けている。2024年の総務省の家計調査(2人以上世帯)によると、魚介類への年間支出額は、前年比0.35%減の7万4714円だった。1人あたりの魚介類の年間消費量は、2001年の約40キログラムをピークに、2024年には約21キログラムまで減少した。2011年以降は肉類の消費量を下回る状況が続き、日本人の「魚離れ」がいわれて久しい。

 魚料理自体は好きな人が多く、魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの健康効果の注目度は高い。

(*1)『日経ヴェリタス』2019年11月24日