若い世代をターゲットに
魚料理を手軽にする商品も

 現在、1000社以上がさかなの日の趣旨に賛同している。たとえばイオンリテールは毎月初めの週末に「さかなの日」に合わせた売り場を展開する。2023年4月には、漁獲後に廃棄されることが多い「低利用魚」を使った「トップバリュ モッタイナイお魚」シリーズを発売した。オイルベースの調味料で味つけした冷凍切身で、解凍して油を入れずフライパンで焼くだけの簡単・時短調理の商品に仕上げた。

「フライパンひとつで手軽に調理できるので、たまに買っている」と、イオンリテールの売り場を訪れた20代の会社員は話す。メダイは、キンメダイの沖合漁業で混獲されたミナミクロメダイを使用。シイラは、食べる習慣がない秋田や山形などで獲れたもの。ホッケは北海道礼文産。サイズが小さいため、加工原料に向かないものだ。

 イオンリテールの松本金蔵水産商品部長(当時)は、「2030年以降は世界的にたんぱく源の供給不足が深刻化すると懸念される。いまから低利用魚の活用の幅を広げておきたい。また、魚の消費量が減少を続ける中で、Z世代が手に取りやすい商品を拡充したい」と商品化の狙いを説明した。