都市型スーパー「まいばすけっと」(筆者撮影)
都市部を中心に急増中の「まいばすけっと」。コンビニより安く、大型スーパーより便利な都市型小型スーパーは、なぜ今これほど支持されるのか。驚異的な成長の秘密――“コンビニ・キラー”と呼ばれる戦略を徹底分析する。(講演・研修セミナー講師、マーケティング・コンサルタント 新山勝利)
まいばすけっと、驚異的な出店ペースで業績も好調
あなたの住む街や、勤め先の周りに、“まいばすけっと”が出店していないだろうか。イオングループが東京や神奈川などの首都圏、および北海道で展開する都市型の小型食品スーパーのことである。今、この業態が驚異的な成長を遂げている。
競合店舗を比較・調査して、自店の商品サービスを改善することを、ストア・コンパリゾン(Store Comparison)という。また、利用客を装って店舗やサービスを体験し、その接客や品質などを評価する調査がミステリー・ショッパー(Mystery Shopper)である。筆者はこうした調査を実施し、全体評価レポートを作成するマーケティング・コンサルタントとして、まいばすけっとの実態を明らかにしようと思う。
まいばすけっとの店舗数(2015~2024年)。2016年に東京23区全てに出店、2020年に1000店舗を達成している(まいばすけっと公式サイトより引用)
まいばすけっとの店舗数は、2005年12月の第1号店から、現在、首都圏では直営1250店を超え、北海道では42店となっている。さらに、2025年3月から2026年2月までに150~200店の新規出店を計画しており、30年度までに2500店舗、将来的には5000店舗体制という出店予定が明らかになった。







