「食」と「友人との時間」はプライスレス
家族との対話も大切にしていきたい

ほどなく、お別れです(c)2026「ほどなく、お別れです」製作委員会 (c)長月天音/小学館

『ほどなく、お別れです』 2026年2月6日(金)公開
亡くなった人の声が聴こえる美空(浜辺美波)は葬祭プランナー漆原礼二(目黒蓮)にスカウトされる。二人は遺族だけでなく故人も納得できる「最高の葬儀」を目指す。累計70万部突破の小説『ほどなく、お別れです』(小学館文庫刊)シリーズを原作にしたヒューマンドラマ。
原作:長月天音 監督:三木孝浩 脚本監修:岡田惠和 脚本:本田隆朗 音楽:亀田誠治 出演:浜辺美波、目黒蓮、森田望智、光石研、鈴木浩介、永作博美、夏木マリほか 配給:東宝

 浜辺自身は二度、葬儀に参加したことがある。これまで「暗い」「悲しい」ものだと思っていたが、本作を通して「感謝」や「思い出」に溢れた、温かい葬儀もたくさんあるのだと知った。

「大切な人との別れというのは生死に限らず、起こりうること。それなのに、目の前の楽しさに夢中になって、身近な人をないがしろにしてしまいがちです。日頃から、感謝の気持ちを持ち続けたいです。私は両親や祖父母に聞いておきたいことがたくさんあります。いつも美味しいご飯を作ってくれるけれど、何をどんな配分で入れているのか、何気ない会話から受け継いでおきたいです。そのコミュニケーションが双方にとって、いい思い出にもなる気がします。“恥ずかしくて聞けなかったりすることも勇気を出して聞いてみたい”と思うきっかけを作品からもらいました」

 ちなみに教わりたいレシピは故郷・石川県の郷土料理である、祖母の「大根寿司」。

「大根を塩漬けしてから、一回、塩を抜き、そこから発酵させるので、すっごく手間がかかるんです。通販でお取り寄せしたことがあるのですが、我が家のものとは全く味が異なりました。レシピだけあっても再現できない味だと思うので、ちゃんと聞いて、作って、失敗して、またコツを聞いて……。そうやって受け継いで、いつか自分の子どもにも食べさせてあげたいです」

 食べることが大好きで、通販で取り寄せることも多いそう。

「せっかく食べるなら、妥協したくありません。その時に一番、食べたいものを食べたいので、自分では作れないものや季節のフルーツなどをお取り寄せしています。直近では変り種のキムチを取り寄せました。取り寄せた食材を、お家で密やかに食べるのは、自分へのちょっとしたご褒美です。“これが届くんだ”と思うと、お仕事も頑張れます。食事って本当に大事なことだと思います」

 最近は、友人との時間にお金を使うことが増えている。

「一緒に食事や旅行をしてくれる友人がいる、ということ自体がありがたいです。先日は友人とヨーロッパに旅行しました。自分1人だと面倒くさがったり、諦めたりしそうなところも、友人が連れ回してくれたおかげで無駄なく、観光名所を回ることができました。毎日、1~2万歩も歩いてへとへとでしたが、いい時間を過ごせました(笑)」

 友人とは、将来のことも話し合うという。

「私たちは安定志向というか、ちょっと心配性なところが一緒なんです。仕事などで迷うことがあったら、お互いよく相談をします。異なる仕事をしている友人との会話は、いい刺激になっています。私はのんびりとした性格なのですが、“ちゃんとしなきゃ!”という方向に引き寄せてくれます。大切な存在です」