2021年に日曜劇場で放送された「TOKYO MER~走る緊急救命室~」は事故・災害・事件の現場にいち早く駆けつけ、救命処置を施すプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」の活躍を描いた医療ドラマ。2023年には劇場版が公開された不動の人気シリーズで、この夏、早くも二作目の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~ 南海ミッション』が公開される。鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島を巡る“南海MER”の一人として、新メンバーに加わったのが、モデルやバラエティ番組など、多方面で活躍している“めるる”こと生見愛瑠。近年では女優業でも頭角を現している。(撮影:高野広美 取材・文:高山亜紀)

「ダイヤモンド・ザイ」2025年9月号の「表紙の人/Precious Talk Lounge!」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

沖縄ロケで鍛えられた対応力!
頑張った自分へのご褒美も大切

「演技のお仕事だと1、2カ月、同じスタジオで集中して撮影することもあるので、主演の方などを観ているととても大変そうに見えます。私は演技のお仕事に加えて、雑誌の撮影やレギュラー番組の収録があるので、毎日、いろいろなところに行けているほう。おかげで気持ちを切り替えることができ、いいサイクルで働けています。もちろん忙しい時もあるんですけど、素の自分に戻れる時間があるので、バランスが取れているなと思います」

生見愛瑠生見愛瑠●ぬくみめる、愛知県出身。CanCam専属モデルで「ヒルナンデス」など、バラエティ番組にレギュラー出演。2021年、女優デビュー。2022年、映画初出演で初ヒロインを務めた『モエカレはオレンジ色』で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。
ヘアメイク:吉田美幸、スタイリスト:中井綾子(crêpe)

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~ 南海ミッション』では念願の医療映画に初挑戦。劇中では南海MERの看護師兼ME(臨床工学技士)で操舵士の知花青空(そら)役を演じている。

「『TOKYO MER』はテレビシリーズの時から楽しく拝見していましたが、観ている側にも臨場感が伝わるほど、出演者が体を張っている印象がありました。実際に現場に入ってみると、リアルを追求して、手元だけのシーンも自分たちでやっているんです。喜多見チーフ(鈴木亮平)がなんでもやれてしまうので、私たちもついていこうと必死でした。鈴木さんはわからないことも全部、教えてくれて、本当に頼もしくて優しかったです」

 沖縄ロケだったため、天候の都合で撮影のスケジュールが変わることも多く、役さながらの対応力が求められた。

「これ以上、大変なことは今後もないと思います。めっちゃ鍛えられました。撮影が終わってから、どんなことをやっていてもMERを思い出して、頑張れます。観てすごい作品は、やっぱり、裏側もまたすごいんだなと実感しました。自分でも感心するぐらい頑張ったので、いろいろな理由をつけて、ご褒美を買っちゃいました(笑)」

 購入したものはコスメや洋服、そして家具。普段は無駄遣いしないが、頑張った時や誕生日には思い切って使うそう。

「超せっかちな性格なので、買い物は1店舗5分と決めています。買うものは予めネットで決めて、事前にお店に電話して、在庫があるかどうか確認しておきます。お店に行って、目当ての品がないと嫌なので、行って買うだけの状態にできるよう、きちんと計画を立てます」