しかし、六人衆という精鋭集団に選ばれている時点で、城戸小左衛門が、相当な実力者であったことは疑いありません。身分や家柄よりも能力を重視した信長が、自身の身辺警護を任せていたという事実は、城戸小左衛門の武芸の高さと、信長への忠誠心を雄弁に物語っています。

 大河ドラマで描かれる城戸小左衛門像は、藤吉郎(秀吉)&小一郎(秀長)兄弟と絡ませるための大胆なフィクションと言えますが、「信長の六人衆の一人で、槍の名手だった」という史実は、しっかりと押さえられています。

 城戸小左衛門は、歴史の表舞台で活躍した英雄ではありませんが、信長の側近の精鋭として、確かに存在した人物であることは、間違いないのです。

 今後、ドラマの中で城戸小左衛門が、どのように藤吉郎(秀吉)&小一郎(秀長)兄弟と関わってくるのか、期待が膨らみます。

桶狭間の戦いで織田信長と戦うことになる、駿河の戦国大名・今川義元(演:大鶴義丹) (C)NHK桶狭間の戦いで織田信長と戦うことになる、駿河の戦国大名・今川義元(演:大鶴義丹) (C)NHK

一文字違いの「城戸弥左衛門」という忍者がいた

 次ページの動画の後半では、城戸小左衛門とはたった一字違いながら、全く別人の忍者・城戸弥左衛門について、脱線した解説をしています。

『万川集海』に記される、信長暗殺を企てた忍者、「音羽の木戸(城戸)」こと、城戸弥左衛門とは、どんな人物だったのか?気になる方は、動画を確認してください。