説明で最も大事なのは「何を話すか」ではなく「何を話さないか」

「情報を削ったら、不親切だと思われるんじゃないか?」
「もし、伝えていない例外パターンのトラブルが起きたらどうするんだ?」

 真面目な人ほど、情報を捨てることに恐怖を感じるかもしれません。

 しかし、恐れないでください。情報を削ぎ落とすことは「怠慢」ではありません。むしろ、相手の頭の中を整理し、最も重要なことだけを確実に届けるための、最高の「親切」なのです。

 説明とは、知識の量を競うクイズ大会ではありません。あなたがどれだけ多くのことを知っているかは、聞き手にとってはどうでもいいことなのです。大切なのは、あなたの知識の山から、相手にとって本当に必要な「一滴」を見つけ出し、それを手渡してあげること。

 次回の会議や報告の場では、資料を作る前に、まず自分にこう問いかけてみてください。

「この説明のゴールを達成するために、話さなくてもいい情報は何か?」

「何を話すか」ではなく「何を話さないか」。

 その勇気ある「引き算」ができたとき、あなたの説明は、誰の心にも深く、確実に届くものに変わっているはずです。